少し自分の仕事に自信を持てるようになった話

内向きの話

 

常々、自分の仕事は何を生み出しているのだろうかと疑問に思う。調査・企画系の仕事に携わっているため、実際にモノづくりをしたり、売ったりした経験はない。ネット上では、私が携わる職業を”虚業”と称する人もいるようだ

 

実際、お客さんが進むべきと考える方向を示唆し、そのために実施すべき事項、資源の分配を考えてばかり。それをお客さんにプレゼンして、納得してもらうことが仕事なので、”成果物”はないし、虚業と言われることも理解できる(その上、自分らの検討違いでお客さんが将来的に損失を被ることもあるが、我々はその責任は負わず、損失もないので、嫌われることもある)

 

そんな話を、製薬企業に勤める友人に吐露したところ、その友人も自分も創薬に関わっているものの、薬を作っている感覚はないよと言っていた(薬を作るのには10年~20年と果てしない時間がかかるのだ)。その上私の仕事に対して、企画もものづくりの工程の一つなのだから、ものづくりなんじゃない?と言ってくれた

 

確かに、私の仕事自体は具体的な有体物を生み出してはいないが、繋がり繋がって生み出しているかもしれない。そう思うと少し励まされた気分である

 

少し、自分の仕事に自信を持てるような気がする